野田さんが第95代総理大臣になりました。
野田さんは財務大臣でしたし、増税派として知られる人物です。ここで言う増税とはもっぱら消費税の税率アップのことを言っています。税制にはもっと多くの問題がありますが、消費税に集約されています。
それにしても日本はここ半年、これほど税制が注目されているのにも関わらず、全く審議が進んでいません。これは国として怠慢であるとしか思えません。
平成23年度税制改正の本体部分(法人税減税、相続税増税など)は、70日間会期が延長されて8月31日で閉会した第177回国会でも、一切審議がされず、次の国会に継続となっています。
復興増税も、やるかやらないか全くわかりません。そもそも復興の道筋が示されていないのに、コスト負担はお願いと言われても、そう簡単にYesとは言えません。まずは復興の道筋を示すことでしょう。
私は消費税については、景気回復なくしては増税はありえないと思っています。また再三このコラムでも書いていますが、そもそも消費税は中小企業者にとっては価格転嫁が難しいことから、単純な税率アップは危険だと思っています。
これまでも新総理が決まっては淡い期待を抱いて、都度残念な思いをしてきました。それでもここはやっぱり野田総理に期待するしかないです。
しっかり政策をウオッチしていきたいと思います。