6月10日の日本経済新聞に「マイナンバーの意外なメリット」という解説記事が載っています。マイナンバーには経済効果が1兆円あると書いてあります。
マイナンバー制度は、いわゆる「国民総背番号制」のことであり、税金逃れさせないための制度というのが一般認識かもしれません。
当初、現在国会審議されている「社会保障と税一体改革」(以前は、税と社会保障一体改革と呼ばれていましたが。。。)の中でマイナンバー制度が組み込まれていました。現在は別の法案として切り離して審議がされています。この解説記事で私も知りました。
マイナンバー制度のメリットとしては次のような点があると言われています。
*年金や保険料、所得税にいくら払ったか等を一括で確認できる
*マイナンバーのカード1枚で年金手帳、健康保険証、介護保険証として使える
*高額な医療等を受けた場合、自己負担額を超える金額を一旦本人が支払う必要がなくなる
*年金記録問題のようなミスをなくす効果が期待できる
*低所得者を偽装した生活保護費の不正受給を防止する
一方デメリットとしては、個人情報の流出、システムの構築の費用が膨大と言った点などが言われています。
解説記事では、マイナンバーを医療分野に広げ検査や投薬の重複を減らすことや、公共料金や引っ越しの手続きをまとめてできるようにすることにより、8,500億円の経済効果があり、これに行政分野の経済効果として3,000億円という試算を紹介しています。
IT化の流れの中でマイナンバー制になじむ社会になっているのは間違いないものと思います。プライバシー問題には十分配慮しながら、マイナンバーを検討していくのは有効なのではないかと思いました。
そんな簡単なことじゃないよ、とお叱りも受けそうですが。
みなさんはどう考えますか?