大阪市長の橋下氏が、消費税を11%に引き上げ、うち6%を地方間の税収格差を是正するための財源にする案を発言したそうです。
http://mainichi.jp/select/news/20121030k0000e040169000c.html
あまり橋下氏の税に対する発言に注目して来なかったのですが、インターネットで見てみると、橋下氏はTwitterでは相続税の課税強化についても言及しているようです。
実際のtwitterを見てみると、橋下氏の10月30日のツイートでは、社会保障の財源不足を相続税で考える趣旨の発言が並んでおり、具体的な制度改正についても語っています。
「基礎控除をなくして一律課税にすると高齢者が増えれば理論的にはそれに対応して税収は伸びるし、景気にほとんど影響を与えない。」
この他、あらためて維新八策を見ると、「超簡素な税制=フラットタックス化」などの文言も並びます。
これら政策を支持するかどうかは、個々人で考えることですが、今の税制になじんでいる(なじんでしまっている)立場からすると、極めて斬新な案に映ります。
既存制度にとらわれずゼロベースで未来を考えることは、大切なことです。特に今の日本の閉塞感を破るためには、既存の制度を根本から見直す必要があるのかもしれません。
一方で、税という自分の専門領域に限定すると、混乱を避けるためには一定の継続性が必要だとも思います。
橋下氏の案には、いろいろ突っ込みたい点もありますが、大いに税に対する議論が盛んになることは大歓迎です。